アゲハチョウと超越者
採用担当している大塚です。
我が家のシンボルツリーにしたい……と、去年の秋、ホームセンターで購入したミカンの苗木。買ってきてすぐに大きめの鉢に植え替えましたが、真冬には葉がポロポロと落ちてしまい、枯れ木のようになってしまいました。
「これでは春になっても芽吹かないんじゃないか……」
と、滑り出しから期待薄な苗木でしたが、冬の間も水遣りなどをしていると、甲斐があってか、春には青々と葉をつけ、花も咲きました。
この調子でシーズンになったら実を結んでくれれば……と思っているのですが、苗木の成長とともに目立ち始めたのが虫食い。
その正体はアゲハチョウ。写真のようにやってきて、卵を産みつけていきます。幼虫を見つけたら箸で取り除いているのですが、いつの間にかムシャムシャと葉が食べられてしまいます。
この幼虫、なかなかの策士らしく、若いうちは白黒交じりの姿で鳥のフンに擬態して外敵の目を惑わせ、大きくなると臭い角を出して外敵を追い払ってしまいます……なんて、図鑑的に言えばそのようになっているらしいのですが、実際に惑わされたり追い払われたりしている外敵を見たことはありませんし、そんなミクロな対策では人間様(大塚様)に太刀打ちできるはずもありません。
「か弱きキャタピーめ、ワシの手にかかれば貴様なぞ……」
と、反撃されないことをいいことに、今日も私のチョップスティックは、かけがえのない宇宙船地球号の同胞相手に猛威を振るいます。
ただ、そうやってマメに取り除いているにも関わらず、中にはその目(箸)をかいくぐって大きく成長する逞しいのがいるのです。
そんなヤツを見つけたときには、
「まぁ、一匹ぐらいは……」
と、超越者としての余裕を見せつけることにしています。
仕事でも家庭でも、もっと超越したい大塚でした。